ドローンに興味がある!でも最初に何をすればいいの?
機体を買ってとりあえず操作の練習?書籍を買って規制について学ぶ?
ドローンに限らず何かを始めるときって、最初はどうしたらいいか困りますよね。
この記事ではこれからドローンを始めてみたいという方の為に、何から始めればいいかなど、いろいろな事についてご紹介します。
【ドローン初心者】ドローンを飛ばす目的
まずはドローンを飛ばす目的を明確にしましょう。
ドローンを飛ばす目的は色々あると思いますが、「ただ単純に飛ばして遊びたい」「ドローンで空撮をしたい」「ドローンを仕事にしたい」など。
目的によって何をすればいいのか変わってきます。
ただどんな目的で飛行させるのであろうと絶対に必要なのが、「規制について学ぶこと」です。
ドローンには航空法を主に様々な規制があります。
それはプロのような空撮を行う本格的なドローンに限らず、小さなお子さんが飛ばすようなおもちゃみたいなドローンもそうです。
ただおもちゃみたいなドローンは、本格的なドローンに比べると規制はだいぶ緩いです。
規制の事を知らずに購入して飛行させていても、違反になってない場合の事が多いです。
この規制が緩いドローンですが、本体の重量によって区別され、重量が200g以上だと規制が厳しく、重量が200g未満だと規制が緩い機体となります。
重量は「本体+バッテリー」の重量で、2020年12月時点では200gで区切られていますが、近年重量が軽くて高性能なドローンが販売されてきている為、100gに変更になるかもしれません。
細かい規制については下記記事でまとめていますのでご覧ください。

規制について学んだら、ドローンを購入して実際に飛行させてみましょう。
ただ単純にドローンを飛ばして遊びたいという方はこれで目的達成ですね。
しかしドローンはどこで購入して、どんなドローンを購入すればいいのでしょうか。
【ドローン初心者】購入場所・目的別おすすめドローンなど
ドローンの購入場所は、9割方ネットショップだと思います。
最近ではドローン専門ショップや、家電量販店でもドローンを取り扱っている所が増えていますが、扱っているドローンはほぼ業界トップの「DJI」というメーカーのドローンばかりです。
トップというだけあってDJIのドローンは素晴らしいのですが、本格的に空撮を行うかた向けのドローンばかりで、手軽に飛ばせるようなドローンはほとんど販売していません。
ネットショップであれば、DJIを含めた様々なメーカーのドローンが販売されており、小さなお子さんが飛ばせるような、おもちゃみたいなドローンもあります。
しかしネットショップでドローンを購入しようにも、どのメーカーがのものがいいのかやスペックなどわからないですよね。
下記では目的別でおすすめのメーカーや、おすすめのドローンをご紹介していますので参考にしてみて下さい。
【目的】ドローンを飛行させて遊びたい
特にこだわりもなく、ただ単純にドローンを飛行させて遊びたいという方は、重量が200g未満のドローンを選びましょう。
200g未満のドローンを販売しているおすすめのメーカーは「HolyStone」です。
「HolyStone」は200g未満のドローンであれば、業界トップと言えるメーカーで、ドローンの種類や性能、初期不良など何かトラブルがあった場合のサポートもしっかりとしています。
また「HolyStone」の系列で「Holyton」というメーカーもあり、こちらもおすすめです。

ではその「HolyStone」と「Holyton」の中でおすすめのドローンは下記の3種類です。
- HolyStoneHS210Pro
- HolyStoneHS370
- HolyStoneHS450(HolytonHS330)
「HolyStoneHS210Pro」は手のひらに収まる小型サイズでカメラが搭載されており、重量が軽いので万が一墜落させてしまっても少々の事では壊れません。
またプロペラ周りはゲージで覆われており安全性も高いです。

「HolyStoneHS370」は「HolyStoneHS210Pro」と同じくカメラ搭載型で、サイズは大きくなりプロペラが剥き出しで安全性は落ちますが、「HolyStoneHS210Pro」では物足りないという方にとっては丁度いいと思います。

「HolyStoneHS450」は小型サイズでカメラは搭載されていませんが、プロペラ周りはゲージで覆われており、簡易的ではありますが障害物回避機能が搭載されているので、安全性はかなり高いです。
また送信機(コントローラー)での操作が難しい小さなお子さんでも、障害物回避機能を利用して手をかざすだけでドローンを動かすことが出来ます。

またほぼ同スペックで「HolytonHS330」というドローンがありますので、見た目でどちらかを選ぶのもありです。

今回ご紹介しているおすすめドローンはごく一部です。
もちろん「HolyStone」以外のメーカーでおすすめのドローンは沢山あります。
ただ自分で判断して他のメーカーのドローンを購入される際は、技適マークや使用している電波に気を付けて購入してください。
マイナーなメーカーだと9割方技適マークは取得しておりませんし、電波は日本では免許のいる5Ghz帯のものが多いです。
【目的】ドローンで空撮したい(重量200g未満のドローン)
ドローンで空撮をしてみたいけど、国土交通省に申請したりと規制は面倒くさいと思っている方。
規制の緩い重量が200g未満のドローンでも、綺麗な空撮映像を撮れるドローンがあります。
おすすめのメーカーは「DJI」です。
DJIはドローン業界トップのメーカーで、世界の民生用のドローンの7割はDJIのドローンです。
まずはおすすめのドローンをご紹介する前に、空撮向けのドローンの性能について軽くご説明していきます。
【カメラ性能】空撮向けのドローン(重量200g未満)
空撮となれば一番のこだわるのはカメラの性能でしょう。
200g未満のドローンではHD・FHDカメラが一般的で、中には2.7Kや4Kで撮影出来るものもあります。
ただ飛行中はかなり揺れますので、どんなに画質が良くても基本的にブレた映像になってしまいます。
このブレを防ぐ為に重要なのが「ジンバル」です。
200g未満のドローンでジンバルが搭載されているのはDJIのドローンのみとなるので、ブレのない綺麗な映像を撮りたいなら「DJI」のドローン、そこまでこだわらないというなら「HolyStone」のドローンがいいでしょう。
【飛行性能】空撮向けのドローン(重量200g未満)
飛行の基本性能の飛行速度・飛行距離・飛行時間は、価格が高くなるにつれて比例して長くなります。
どれかに特化したというドローンはほとんどありません。
200g未満のドローンでは「GPS」「オプティカルフロー」が搭載されているかチェックしましょう。
どちらも飛行を安定させる機能で、簡単に説明すると「オプティカルフロー」は屋内外で一定の高度まで機能し、「GPS」は屋外(GPSが受信できないエリアは除く)で高度関係なしに機能します。
またGPSが搭載されていると、自動飛行に関する機能が色々使えるようになります。
他にドローンには安全性を高める為、障害物回避機能が搭載されているものがありますが、200g未満のドローンでは搭載されていても簡易的なもなので、あまり気にしなくてもいいでしょう。
【その他機能】空撮向けのドローン(重量200g未満)
ドローンには様々な機能が搭載されており、空撮を補助する機能も搭載されています。
この機能を使用すると、ボタン1つでプロみたいな空撮を行う事ができます。
200g未満のドローンでは、一部を除きあまり種類は搭載されていませんので、そこまで気にする必要はないと思います。
おすすめのドローン(重量200g未満)
それではおすすめのドローンのご紹介です。
200g未満のドローンで本格的な空撮を行いたいなら「DJI Mini2」「MavicMini」の2種類です。
「DJI Mini2」は重量が200g未満のドローンの中で、間違いなく性能はトップです。
4K撮影可能・ジンバル・GPS・オプティカルフロー・様々な自動撮影機能で、プロの方も空撮で使用しているレベルです。
唯一残念なところを挙げると、アクティブトラック(自動追尾)が搭載されていない所です。

「MavicMini」は「DJI Mini2」の旧モデルで、見た目はほとんど同じなので間違えて購入してしまわないように注意してください。
「DJI Mini2」と比べて大きく劣る点は、2.7Kカメラに電波法式が違う事です。
4K撮影をしない方や、あまり遠くまで飛行させない(数十メートル程度)という方はMavicMiniの性能で十分だと思います。

200g未満のドローンで本格的に空撮を行いたいのなら、上記の2種類しかありえません。
ただ価格が4~8万円と高いのがネック。
価格を抑えるとジンバル非搭載でブレた映像になってしまいます。
そこまで空撮の質にこだわらないという方は価格を抑えた機体もありますが、現状ではこれという絶対的におすすめできる機体はありません。
一応ご紹介しますが何かしらネックな部分がある機体です。
「HolyStoneHS175」はジンバル非搭載ではありますが、GPS・オプティカルフロー・4Kカメラ搭載でハイスペックでコスパもいいです。
ただメーカーのミスがあり、重量が200g以上(203g程度)となっています。
今後バッテリー容量を調整するなどして200g未満で販売される予定らしいので、そうなれば間違いなくおすすめのドローンです。

「TomzonD65」もジンバル非搭載ではありますが、GPS・オプティカルフロー・4Kカメラ搭載でハイスペックで、コスパだけなら「HolyStoneHS175」より上です。
ただこのメーカーは以前、技適マークを取得していないのに取得済みと嘘をついて販売していたりと、あまり信用できないメーカーです。

「SNAPTAIN SP500」はFHDカメラ・GPS搭載と、上記2種類と比べ性能やコスパは劣りますが、特に問題のないドローンです。
これ位の性能・コスパのドローンは探せば他にもあります。

【目的】ドローンで空撮したい(重量200g以上のドローン)
重量200g以上のドローンで空撮をしたいとなると、こちらも「DJI」のドローン一択と言ってもいいでしょう。
DJIのドローンの中でおすすめの機体は・・・「全て」です!
本当に全て素晴らしいものなので、障害物回避機能が搭載されている機体、ズーム機能が搭載されている機体など、性能をよくチェックして自分好みのドローンを選びましょう。
【目的】ドローンを仕事にしたい
空撮を仕事にしたい方はDJIの一般向けモデルの最上位機体「Mavic2Pro/Zoom」や「MavicAir2」があれば十分です。
一般向けで販売されていますが、実際にプロの方も使用されています。
空撮以外の点検や測量などを仕事にしようと思っている方は・・・・・色んなメーカーさんに直接話を聞いてください。
DJIも産業用のドローンを販売していますし、日本国内でも産業用のドローンであれば製造しているところは思った以上にありますので、自分のしようと思っている仕事内容に合ったドローンを見つけましょう。
またドローンを仕事にしたいという方は機体を準備する事はもちろんですが、規制についてにしっかりとした知識を有し、一定以上の操作技術がないといけません。
空撮を行うだけであれば独学で規制について学び、操作スキルのアップもできます。
ただその知識や技術を証明するものがないので営業をする際に困るかもしれません。
そういった際は、今ではその知識や技術を証明する検定がありますので、取得しておいても損はないでしょう。
産業用のドローンでは5.7GHzの電波を使用するものもあり、無線の免許「第三級陸上特殊無線技士」などが必要となります。
【目的】ドローンレースに参加したい
ドローンレースではFPVゴーグルで5.8GHzの電波を使用しますので、第四級アマチュア無線技士の資格が必要となります。
あとは送信機を設定する知識にドローンを改造する知識もあれば良いでしょう。
もちろん市販のドローンをそのまま飛ばすこともできますが、ドローンを改造することもレースの楽しみとも言えます。
また送信機の設定にはパソコンが必要ですので、持っていなければドローン+パソコン購入でかなりのお金がかかってしまいます。
このサイトではレース向けのドローンについて詳しく書いた記事はありませんが、他サイトでは多数ありますので、まずはそちらで知識を付けていきましょう。
【ドローン初心者】ドローン入門まとめ
ドローンで何をするにあたっても規制の知識は必須と言えるでしょう。
独学で学んでもいいし、スクールで学んでもいいですが、個人的には独学で学ぶことがおすすめです。
スクールは安くても数万円の料金がかかりますし、また2022年にはドローンが免許制になると言われているので、今スクールに通うのはもったいないと思います。
また今後仕事にしたいと思っている方でも、独学で勉強しながら室内で飛行できる小さいドローンを購入し、並行して勉強・スキルアップを行うことが一番だと思います。

【ドローン初心者】ネットショップでドローンを購入する際の注意点
ネットショップでのドローン購入は便利で種類も豊富ですが、ドローンに関する知識がない方がネットショップを利用してしまうと、最悪規制により全く飛ばせないという事もありえます。
注意点①【電波法】
「日本対応の電波であるか」
日本には電波法があり、ドローンを飛行させる際に資格が必要な電波があります。
2.4Ghzの電波であれば資格は必要ありませんが、ネットショップで販売されているドローンのほとんどは、海外向けに製造されているもので5Ghz帯の電波が使用されています。
5Ghz帯の電波だと上記で説明したように資格が必要であったり、最悪日本では全く飛ばせないというものもあります。
他には日本対応のものはこういった「技適マーク」が印字されており、注意点のところに国内認証済や技適マーク対応などと記載されています。
注意点②【個人から購入】
「メルカリやネットオークションなどで購入」
メルカリやネットオークションなど個人で出品されているものに関しては、ドローンに関する知識がなく出品している方もいます。
購入される際は「日本で購入されたものですか」と「技適マークはありますか」と聞いてみましょう。
どちらかがNOだと注意点①に当てはまる可能性があります。
注意点③【レビューに注意】
レビューとは本来、商品を実際に購入した人やサービスを利用した人が評価を付けるものです。
ですのでレビューの評価が高ければ本当に良い商品・サービスであり、お店側にとってはレビューが高いほど集客が出来て嬉しいシステムです。
ですが最近はサクラで嘘のレビューを書く人が増えているので、このレビューが役に立たなくなっています。
私もネットショップでドローンをチェックしてレビューを見るのですが、実際に購入した人しかわからない役に立つレビューもあれば、この人絶対ドローンの事知らないだろうと思われるレビューを見かけます。
ドローンに関してある程度知識があればサクラか本物か見分けれるのですが、ドローンを初めて購入される方にとっては見分けるのは難しいです。
万が一レビューに騙されてスペックと全然違うものだった場合、マイナーなメーカーだと返品・交換は難しいかもしれません。
私も返品・交換とは違いますがスペックの事で聞きたいことがあり、問い合わせたことが何回かありますが、そういった事でも一切返事がありません。
中古ドローンの注意点
ネットショップでは中古のドローンも販売されています。
初めてドローンを飛ばすのでなんでもいいから欲しいや、キズなどは気にしないからとにかく安くドローンを手に入れたいと思う人もいるでしょう。
逆に使用しなくなったドローンを高く売りたい人にも、いろいろ注意点がありますので簡単に解説していきたいと思います。
そもそもですが中古でドローンが販売されている・買取してくれる業者自体がまだ少ないです。
やっと見つけた業者で購入しようにも、中古なのにあまり安くなく、また買い取り金額もそんなに高くないです。
ですので中古のドローンのほとんどは、オークションなどで個人から購入・販売することになるでしょう。
ですがオークションなどから購入する分には、中古ドローンを販売している業者より種類や数があり困ることはありませんが、売りたい(販売)と思ったときは自分で発送したり、出品しても全然売れないなど面倒な点が多いです。
ドローンを売る前にしておくべき事
ドローンを売る前にしておくべき事が何点かあります。
「保険の確認」
ドローンの保険に入ってない方は関係ない話ですが、保険の内容によっては解約しておいた方がいい場合があるかもしれません。
ちなみにDJI無償付帯保険に関してですが、初回登録者のみ有効となっていますので、オークションなどで販売するときに譲渡はできません。
「DIPSで機体登録の抹消」
国土交通省に飛行申請をしたドローンを売るときは、機体登録の抹消が必要です。
でないと次に飛行させた方が航空方違反などをした場合、あなたのドローンと認識されいらぬとばっちりを受けるかもしれません。
飛行申請をしていなくても、今後全てのドローンに登録義務が発生すると言われているので、登録抹消という点は忘れないようにしましょう。
「バッテリー残量は50%程度に」
バッテリー残量を50%程度にするのは、バッテリーの劣化を防ぐためです。
ドローンを売ったあとに、バッテリーが壊れているじゃないかなどのトラブルが起きないように、出来るだけバッテリーの劣化は防ぎましょう。
オークションなどでドローンを売り買いする場合
売る場合は上記の事や、バッテリーはどれくらい使用したか、傷や墜落させた事があるなど、事細かに記載していれば特にトラブルになることはないでしょう。
逆に買う場合はそういった点の記載があるか、もしくは記載がなくとも問い合わせて詳細に答えてくれる方から購入しましょう。
最近では知識をない方を狙ってか、もしくは販売している本人自身が知識がない為、定価より高いドローンや、飛行させたら違反となってしまうドローンが当たり前のように販売されています。
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