ドローンで綺麗な動画や写真を撮るためにはどのようなテクニックが必要となってくるのでしょうか。
ドローンはただ上空に飛ばして撮影するだけで、それらしい動画や写真を撮ることが出来ますが、プロのものと見比べるとやはり劣って見えてしまいます。
ではプロのように空撮をしたいとなると「構図」と「操縦テクニック」が重要となってきます。
空撮の構図を決めるには
構図は何をどのように撮りたいかであって、飛行させる前にしっかりと決めておきましょう。
太陽の向きや被写体のサイズはどれくらいかなど、どうしたら綺麗にな映像を撮れるか、ある程度自分の頭の中で想像できると思います。
ですが飛行させてみないと分からない事もあります。
飛行させてみると思いがけないものが映っていたり、思ったより被写体が小さいなど色々とあると思いますが、バッテリーや飛行許可などでドローンを飛行させれる時間は限られてくると思います。
ですので飛行させてからは悩まずに思い切って撮影してみましょう。
悩んでいると操作も乱れてしまいますし、動画であると悩みが目に見えて中途半端な映像になってしまいます。
基本的な操縦テクニック
基本的な操縦テクニックは沢山あり、1つだけ行うだけで良いものが撮れるときもありますし、いくつか組み合わせて撮影する場合もあります。
すべては構図次第ですので、その構図に合わせてドローンを操縦していきましょう。
前進・後退
基本となるのが「前進・後退」です。
前進は主に被写体をズームにするときに使用します。
ただ真っすぐに進むだけなので簡単だと思いますが、風向きなどによってかなり難易度となります。
またジンバルが搭載されていないものだと、カメラが少し下向きになる事も計算に入れておきましょう。
後退は対象物から徐々に引いていくことでダイナミックに見せることができます。
こちらもジンバルが搭載されていないとカメラがやや上向きになってしまいますので、計算に入れて撮影しましょう。
また後方に下がる際は、後方の障害物を検知する機能が搭載されていないドローンもありますので、障害物がないか十分に確認してから行いましょう。
前進・後退の2つとも高さが変わるだけでまったく違った映像になりますので、まずはこの2つをしっかりと極めていきましょう。
横移動
主に被写体に合わせ追従する時などに使用されますが、背景次第でもっと面白味がでます。
例えば被写体が走っていて横移動で追従し、被写体が走り抜けた先には・・・!?
まぁこの例えに関しては横移動でなくてもいいのですが(;^_^A
毎度のごとくジンバルが搭載されていないと、進んでいる方向にカメラが少し傾きます。
斜め移動
対象物を追従したりなど様々な場面で使用されます。
追従する際も横移動よりもダイナミックな良い映像が撮れることが多いです。
自分が求めている角度&速度で斜めに進むことは、細かなスティックの感度などを覚えていないと難しいです。
パン
その場でドローンを360度回転させて撮影するテクニックで、広大な風景を表現したい時によく使用されます。
ですが360度同じものを撮っても面白味にかけます。
例えば広大な草原を撮っているとして、ずっと草原だと飽きてしまいますので最後に大きな山脈が来るように映すなどです。
また回転時はドローンがかなりブレてしまいますので、ゆっくりと回転させるように気をつけましょう。
上昇・下降・俯瞰
上昇・下降は高低差がある場所でよく使用されます。
滝や崖を上昇・下降しながら映してみたり、また後退しながら上昇することで徐々に広大な景色が広がっていく、ドローンでよくある映像を撮ることが出来ます。
またカメラアングルを真下にして上昇していくと、こちらもドローンでよくある映像で、徐々に景色が広がっていくダイナミックな映像を撮ることができます。
このカメラアングルを下にして撮影するテクニックは「俯瞰」と言います。
※下降する際はボルテックスリングに注意してください

固定
名前の通りドローンを動かさず固定で撮影し、主に定点観測に使用されます。
また動画ではありませんが、シャッタースピードを調整できるドローンでは長時間露光で撮影する際にも使用します。
チルトアップ・チルトダウン
カメラの向きを上げたり下げたりすることで、これだけで空撮することは少なく、基本的には他の動きと併せて空撮を行います。
チルトアップ・チルトダウンは機体の操作とカメラアングルの操作と2つの操作を行い、操作が難しくなりさらに映像がブレやすくなりますので、慣れないうちは使用しないのが無難です。
ノーズインサークル
撮影対象を中心に円を描くように撮影するテクニックで、滑らかに撮影するにはかなりのテクニックが必要となります。
しかし最新のドローンにはノーズインサークルを自動で行ってくれる機能もあります・・・が、この機能も万能ではないので自分が思った通りの円にならなかったりします。
ですので自分で操縦できるようになった方がいいですし、なにより自分で出来た方がかっこいいです!
低空飛行
その名の通り低空(地面すれすれ)を飛行させて撮影するテクニックで、スピードが出るほど迫力のある映像を撮ることが出来ます。
モニター越しでは地面との距離感覚がわかりづらいので、基本的には目視できる範囲で行った方がいいと思います。
ただ水面での低空飛行は、底面のオプティカルフローセンサーが上手く反応しない場合がありますので気をつけてください。
対象通過
狭い対象物と対象物の間を通り抜けることで、スリリングな映像を撮ることができます。
さらには対象物を通り抜けたあとに広大な景色などがあると、より映像が映えてきます。
ですが気を付けてほしいのは、対象を通過する際にGPSが切れてしまう可能性がありますので、かなりの操縦技術が必要となります。
リヴィールショット
リヴィールショットとは対象物を途中から映すことで、例えば富士山を撮るのに最初は周りの風景を撮っておいて、最後に富士山を登場させるとか、物陰から飛び出したら広大な景色が広がっているなど、あえてメインとなる対象物をあとで登場させる手法です。
まとめ
以上が基本的な空撮のテクニックで、組み合わせることで様々な映像を撮ることが出来ます。
まずは1つずつ練習して慣れたら組み合わせていきましょう。
また文章では分かり難いと思いますので、私が紹介している内容とは少し違いますが、吉武さんという方が素晴らしい動画を上げてくれていますので参考にしてみてください。
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