これから本格的な空撮を始めようと思っている方、ドローン選びで迷っていませんか?
いずれはMAVIC2やPhantom4にInspireを購入されるかと思いますが、入門機としてMavic Airはどうですか?
空撮の練習であれば200g未満のドローンやSPARKでもと思いますが、私はMavic Airを推奨します。
DJI Mavic Air
2018年1月に発売された「Mavic Air」ですが、まだまだ現役で活躍できるスペックを持っています。
というよりMavic Airを超える、本格的な空撮の入門機としてベストなドローンが販売されていません。
それだけMavic Airはすごいドローンで、購入して失敗したと思うことは絶対にないでしょう。
※2020年4月28日にMavicAirの後継機【MavicAir2】が販売されました。
同価格帯ではありますが、空撮の入門機と言わずプロが使用してもおかしくない位のスペックとなっています。
本格的な空撮の入門機として勧める理由
本格的な空撮というからにはドローンで綺麗な写真や動画を撮ることを考えていると思います。
ではせっかく撮った映像がブレブレだったらどうですか?
遊びで撮るならまだしも、仕事であれば完全に使い物になりませんよね。
ドローンは飛行している最中は風などの影響でかなり揺れます。
その揺れているなかでも綺麗な映像を撮るにはカメラにジンバルが必要になってきます。
ジンバルは200g未満のドローンには付いていませんし、今後ジンバル搭載の200g未満のドローンが販売されたとしても、軽いため風に流されやすく狙った映像が撮りにくいのでおすすめはしません。
では200g以上でジンバルが搭載されているDJIのSPARKでもいいのではと思いますが、SPARKは2軸のジンバルに対しMavicAirは3軸のジンバルで、上位機体のMavic2やPhatom4などと同じ性能になります。
それくらい本格的な空撮を行おうと思ったらジンバルは重要になってきます。
【SPARKのスペック】

MavicAirのカメラ性能
ジンバルに関しては上記で述べている通り3軸のジンバルで、角度のブレは0.005度まで抑えられます。
カメラアングルは正面から真下(-90度~0度)まで変更可能で、ドローン特有の俯瞰の映像も簡単に撮ることができます。
有効画素数12MPに1/2.3インチCMOSのセンサーに4k30pなど、このあたりはMavic2ZOOMと同じ性能で、絞りやISO感度などは上位機種に比べるとあまり調整できませんが、これだけでも入門機としては十分な性能を満たしています。
Mavic PROよりMavic Airを勧める理由「飛行性能」
入門機としてなら3軸のジンバルがあるMavic PROでもと思いますが、飛行性能で私はMavic Airの方がいいと思っています。
その理由としてはまずは下記のスペックの比較表をご覧ください。
Mavic PRO | Mavic Air | |
最大上昇速度 | 5m/s(Sモード) | 3m/s |
最大下降速度 | 3m/s(Sモード) | 2m/s |
最大速度 | 64.8km/h(Sモード) | 68km/h(Sモード) |
最大飛行時間 | 約27分 | 約21分 |
最大速度しかMavicPROに勝っている部分がありませんが、速度や飛行時間ではなく安全面ではMavicAirが圧倒的に勝っています。
それは「障害物検知システム」で、ドローンが障害物にぶつからないように自動で制御してくれるもので、MavicPROには前方と下方に搭載されています。
MavicAirは上記に加え後方にも搭載されているので、モニターで確認できない後方の安全を確保することができます。
ドローンでは後方に下がりながら上昇という撮影が多いと思いますので、後方の安全が守られるだけで墜落のリスクがグンと下がります。
MavicAirをお勧めする理由「自動操縦機能」
MavicPROよりMavicAirをおすすめする理由は飛行性能以外にもあります。
それは「クイックショット」という自動操縦機能で、MavicPROには搭載されていません。
クイックショットには「ロケット」「ドローニー」「サークル」「ヘリックス」「アステロイド」「ブーメラン」と6種類があり、操縦が苦手な方でもこの機能を使いプロみたいな構図で撮影することができます。
クイックショットに関してはこちらの動画で詳しく紹介されています。
他に比べて悪い所は?
入門機としておすすめしているので基本的に良い所ばかりですが、一つだけここはというBADポイントがあります。
それは伝送システムです。
簡単に説明すると電波の飛ばし方で、上位機体ではOcusyncやLightbridgeというシステムを使用していますが、MavicAirは拡張Wi-Fiとなります。
拡張Wi-Fiだと特段困るということはありませんが、他のものに比べて電波障害が起きやすかったり、若干映像伝達の速度が少し遅いという声も聞きます。
まとめ・詳細スペック
今後DJIから新しい機体が販売されない限り、当面はMavicAirが本格的な空撮の入門機としてはおすすめでしょう。
スペックもそうですが価格もMavicPROより安い10万円程度で購入することができます(時々開催されるDJIのセールでは9万円台で購入も可能です)
ただ200g以上のドローンで航空法が適用されますので、しっかりと知識を身に付けたうえで飛行を行ってください。
航空法に違反してしまうと「50万円以下の罰金」に処せられます。
【航空法について】

【詳細スペック・同梱物】
重量・本体サイズ | 430g、折りたたみ時168mm×83mm×49mm、展開時168mm×184mm×64mm |
最大上昇速度 | 4m/s(Sモード)、4m/s(Pモード)、2m/s(Wi-Fiモード) |
最大下降速度 | 3m/s(Sモード)、1.5m/s(Pモード)、1m/s(Wi-Fiモード) |
最大速度 | 68.4km/h(Sモード)、28.8km/h(Pモード)、28.8km/h(Wi-Fiモード) |
最大飛行時間・伝送距離 | 約21分、2000m |
ジンバル | 3軸(チルト・ロール・パン)、操作可能範囲-90度~0度 |
カメラ | 1/2.3CMOSセンサー、有効画素数12MP、4k30p、100Mbps |
バッテリー | LiPo3S11.55v2375mAh、電力量27.43Wh |
同梱物 | 本体、送信機、バッテリー1(FlyMoreコンボ×3)、充電器、電源ケーブル、プロペラ1組×4(FlyMoreコンボ×6)、プロペラガード、RCケーブル(Lightning、MicroUSB、Type-c 各1)、ジンバルプロテクター、通信ケーブルUSB3.0Type-c、USBアダプター、RCケーブル(大×1・小×2)、キャリングケース、バッテリー充電ハブ(FlyMoreコンボ)、バッテリーパワーバンクアダプター(FlyMoreコンボ)、トラベルバッグ(FlyMoreコンボ) |
※主な所を抜粋しています。詳しくはDJI公式HPをご覧ください。https://www.dji.com/jp/mavic-air
DJI Mavic Air 飛行までの手順
今回はFly More コンボでの説明となりますが、通常版より同梱物がバッテリー×2・プロペラ×2・バッテリー充電ハブ・バッテリーパワーバンクアダプター・トラベルバッグの5種類が増えているだけで、飛行までの手順は一緒です。
私はDJIの公式ストアからMavic Airを購入したのですが、とても大きな段ボールが届き、段ボールを開封すると中にちょこんとMavic Airの箱がありました(笑)
画像では分かり難いですが、透明なビニールで梱包されており箱に傷が付かないようになっています。
ビニールを取り外し箱を開けると中身はこんな感じ。
すべて取り出すと
黒い箱にバッテリーやら送信機が出てきて本体がいないと思いきや、最初の画像の左上にあったキャリングケース開けてみると・・・
Mavic Air本体のお出ましです!
これなら万が一配送中に箱が潰れていたとしてもMavic Airは傷つくことはありませんね。
ちなみに黒い箱は開けるとプロペラガードや説明書などが入っています。
これで内容物はすべてで、すぐにでも飛行させたい方はとりあえずバッテリーの充電から始めましょう!
Mavic Air 充電方法
Fly More コンボの方はこちらの充電ハブを使用すると便利です。
見た目はただの黒い物体ですが開閉することができ開くと
では電源ケーブル➡充電器➡充電ハブ(底面)と繋いでバッテリーを差し込むと
こんな感じになります。
充電ハブをお持ちでない方は充電器とバッテリーを直で繋ぎます。
充電ハブがあると最大4つのバッテリーが同時に充電ができますが、結局はバッテリー残量が多いものから順々に充電されますので、バッテリーをいちいち繋げなおすのが手間でなければ、充電ハブは必要なさそうです。
送信機の充電方法はType-Cの通信ケーブルに送信機用の変換コネクタを取り付け、送信機の左側のところに差し込みUSBで充電です。
USBはバッテリーの充電器に差し込めるところがありますので、バッテリーを充電しながら送信機も一緒に充電ができます。
では充電ができたら本体と送信機を展開しバッテリーなどを取り付けていきましょう。
Mavic Air本体の展開方法
展開方法ですが初めての方でもわかりやすいようにシールが貼ってあります。
まずは本体のアームの展開の方法からですがシールの順番通りに行う必要があります。
まずは1番を下方向にアームを広げ次に2番は左方向に広げます。
順番と広げる方向を間違ってしまうと、アームやプロペラが壊れてしまう可能性がありますので気を付けてください。
閉じる際は広げた順番と逆で行えば大丈夫です。
ではアームを広げたらバッテリーを取り付けてみましょう。
バッテリーは裏面に取り付けるところがあり、ただカチッとはめ込むだけです。
取り外すときは
機体横の両側にある赤丸部分をスライドして取り外します。
Mavic Air送信機の展開方法
では次に送信機ですが展開方法はとても簡単で
シールの通り送信機の下部分を開くだけです。
そしてアンテナはくるっと回転させるだけ。
そうするとこんな感じになります。
ですが送信機のスティックが見当たりませんね。
実はスティックは最初に送信機を展開させた下部分の中に収められています。
スティックはネジのようにくるくるして取り付けます。
このスティックは送信機を持ち運ぶときに意外と邪魔になるので嬉しい計らいですね!
あとはスマホ(モニター)の取り付けですが、展開した下部分に挟み込むだけですが、左側にコネクタがありますので、スマホの下側が送信機の左側になります。
スマホはiPhoneXのような大きなサイズのものでも取り付け可能ですが、スマホカバーを使用していると取り付けできませんので、カバーは外してから取り付けしましょう。
これで飛行させる準備は完了・・・ではありません!
あとはプロペラガードを取り付けないといけませんね。
プロペラガードの取り付け
取り付け方はわざわざ説明するほどではなく、ただパチッとするだけ。
一度取り付けてもらえれば、このパチッとするだけというのがわかると思います。
200g未満のドローンだとドライバーなどの工具をを使用したりと面倒ですが、Mavic Airのプロペラガードはすぐ取り付けできますので、操縦が上手いからといって取り付けないのはダメですよ!
プロペラガードがないと国土交通省の申請もおりませんので、プロペラガード取り付ける習慣をつけておきましょう。
Mavic Air 起動方法
まずは「DJI GO4」のアプリが必要となりますので、AppleStoreからダウンロードしておきましょう。
あとはアプリを開きデバイスを開始をタップします。
そうすると最初にアクティベーション(初期設定)が始まりますので、操作モードを決めたり測定単位を決めたりと説明通りに行ってください。
アクティベートが終わると「機体に接続」➡「有線接続」を選びます。
あとはすべて説明が出てきますのでその流れ通りにやればOKです!
DJI Mavic Air 飛行までの手順 まとめ
これでやっと飛行できる状態になりました!
文章や画像だと長そうに見えますが、意外とすぐに飛行できるようになります。
ですが場合によってはファームウェアの更新であったりと1時間以上かかるとこも(;^ω^)
まぁこれで飛行できるようになりましたので、あとは航空法を順守し自由に飛ばして楽しみましょう!
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