これからトイドローン(200g未満のドローン)を購入しようと思っている方、もう購入されている方。
どういった目的でドローンを購入されますか?もしくは購入されましたか?
とりあえず少し飛ばしてみたい、価格が安いから、200g以上だと航空法がめんどくさいからなどあると思いますが、目的に合ったものを選べていますか?
とりあえず飛ばしてみたいという方はどれを購入しても目的は達成できますが、その他の方は何かしら妥協点や納得がいかなかった部分があると思います。
それはトイドローンだからではないですか?
やはりドローンも大きい・価格が高い方が性能はよく、トイドローンだと価格も性能も下がります。
今回は目的にあったドローンを購入できるように、トイドローンとはどれくらいの性能のものまでがあるのかご紹介致します。
ご紹介した性能で物足りないようなら、あなたが求めているドローンは200g以上になるでしょう。
トイドローン(200g未満のドローン)の性能
トイドローンの価格は2000円程度のものから2万円程度のものまであり、一部4万円程度するとてもハイスペックなものがあります。
本格的なレース用のドローンとなるともっと価格が高いものがありますが、200g未満のドローンでも特殊な部類に入りますので今回は省かせて頂きます。
ではまずトイドローンの飛行性能からご紹介させて頂きます。
トイドローン(200g未満のドローン)【飛行性能】
まずほぼすべてのトイドローンに自動でホバリングする機能が搭載されています。
ラジコンのヘリコプターを操縦した事がある方はわかると思いますが、自動でホバリングしないものは常に上昇の操作をしていないと下降してきます。
それに対しドローンは一度上昇すると下降せずに高度を保ってくれます。
ですが最初にほぼすべてとお答えしたのは安価過ぎるもの(2000円程度)や古いタイプのドローンには、自動でホバリングしてくれる機能が搭載されていないことがあります。
また現在のドローンは自動でホバリングというのは当たり前すぎて性能欄に記載されていない事もありますが、基本的には自動でホバリングできるか記載があると思います。
大体「自動でホバリング」や「気圧センサーによりうんたらかんたら」と記載されており、この文章がないと自動でホバリングができないかもしれません。
ですが自動でホバリングができなくとも飛行自体は出来ますし、操作が難しくなるというだけなのであえて自動でホバリングできないものを選ぶ方もいます。
飛行速度
飛行スピードは10km/hから50km/hまで出るものがあります。
安価なものは大体10km/h程度で、価格が5000円程度になってくると20~30km/h出ます。
ですがこれ以上価格が高くなろうとも、大体の200g未満のドローンは20~30km/hだと思ってください。
また飛行スピードの記載がされていないことがほとんどで、実際に飛行させてみないとどれ位のスピードが出るかわかりません。
基本的にトイドローンはブラシモーターを使用しており、パワーのあるブラシレスモーターを使用している事は稀です。
ブラシモーターでもスピードが出るトイドローンもありますが、何かを犠牲にしスピードに特化したタイプだけ40~50km/h出せるようになっています。
下記のHolyStoneHS150のようなものがそうです。
【50km/h出るトイドローン HolyStoneHS150】
飛行距離
飛行距離は0mから数百メートルまでのものがあります。
映像が映る距離はまた別で画像伝送可能距離という感じで記載があります。
また飛行距離を0mからとしたのは、手をかざして操作するドローンもあるので0mとさせて頂きました。
ですが送信機やスマホで操作するものであれば、どんなに短くとも飛行距離は10mはあり、価格によってもその性能は様々です。
下記は価格による飛行距離の目安ですが、だいたいこれ位のものが多いというだけで、価格が安くても飛行距離が長いトイドローンもあります。
価格 | 飛行距離 |
0~5000円 | 10~30m |
5000~10000円 | 10~100m |
10000円~ | 50~数百メートル |
※飛行距離はメーカーが公表している数値より飛ばせることがほとんどですが、電波の届く安全な距離ですので、数値以上の距離を飛ばさないようにしてください。
飛行時間
飛行時間は5~20分程度です。
よく短いという声を聞きますが、本格的なドローンでも飛行時間は30分程度で、それほど飛行に電力を使います。
下記はドローンのバッテリーですが、左がカートリッジ式・右がコネクタ式で、旧タイプのトイドローンや安価なトイドローンだとコネクタ式のものが多いです。
200g以上のドローンだとカートリッジ式のバッテリーで、自動で放電しバッテリーを長持ちさせてくれる機能がありますがトイドローンではありません。
ですのでトイドローンではカートリッジ式・コネクタ式どちらでも性能の大差はありませんが、コネクタ式だとケーブルが断線してしまう可能性があるので、できればカートリッジ式の方がいいです。
価格に対しての飛行時間の目安ですが、数千円程度のトイドローンは大体10分以下の飛行時間で、価格が1万円を超えてくると10分以上のものが多くなります。
またなかには飛行時間に特化した【SNAPTAIN SP660】というようなトイドローンもありますが、飛行時間に特化したものは稀で、ほとんどのトイドローンは価格に比例して飛行時間が上がっていきます。
安定性
ドローンには飛行の安定性を保つために様々な機能が搭載されています。
最初に説明した気圧センサー(自動でホバリング)にジャイロセンサー(傾きを検知)、そしてGPSやオプティカルフロー。
ジャイロセンサーはすべてのドローンに搭載されていますので、GPSやオプティカルフローが搭載されているかで安定性がかなり変わってきます。
「GPS」は屋外で飛行させる際に重要で、GPSから信号を受信し今いる位置を特定し、風などで位置が動いてしまった場合、自動で元の位置に戻そうと制御してくれます。
またGPSが届く場所(屋外で遮蔽物がない)でないと機能しません。

「オプティカルフロー」はメーカーによって名称は少し変わってきますが、ドローン底部に付いているセンサー(カメラや超音波)で、これもGPSと同じようになんらかの影響で位置が動いてしまった場合、自動で元の位置に戻そうと制御してくれます。
こちらはGPSと違い屋内でも機能しますが、センサーが反応する高さ(約10~20m)でないと機能しません。
どちらの機能も安価なドローンには搭載されておらず、安くても1万円程度で片方の機能が搭載されているという感じです。
どちらも搭載されたトイドローンは、現時点ではDJIのMavicMiniという4万円程度するもののみです。
トイドローン(200g未満のドローン)【カメラ性能】
トイドローンにはカメラが搭載されているものから、搭載されていないものなど性能は様々です。
基本的に5000円以上の価格帯のものであればカメラは搭載されていますが、スピード重視のものであったり、型が古いものだと搭載されていない事もあります。
画素数
画素数で言えば数十万画素から800万画素(4K)まで幅広くあります。
トイドローンでの標準スペックはHD(100万画素)で、安価過ぎないもしくは、本体サイズが小さすぎない限りHD以上はあると思ってください。
価格が1万円程度になってくるとFHD(200万画素)のものもあり、それ以上になると4k搭載のものがあります。
一昔前までは4K搭載型はまれでDOBBYというトイドローンぐらいしかありませんでしたが、現在は4K搭載型のトイドローンが増えてきています。
ただあまり画素数では記載がなく、HD(720p)かFHD(1080p)と記載されており、これより画素数が下の物はスペック自体の記載がないことがほとんどです。
ジンバル・カメラアングル
カメラのブレを防止するジンバルが搭載されているトイドローンは、「安定性」のところで少しご紹介したMavicMiniしかありません。
中にはEIS(電子式映像ブレ補正)などを搭載しているものもありますが、基本的にトイドローンで空撮した映像は滑らかと呼べるものではありません。
カメラのアングルに関しては変更できるものは意外と少ないです。
価格に関わらず一部ドローンには飛行前に手動で変えれるものもや、ごく一部で飛行中に送信機で操作できるものがあります。
ですのでドローンらしい俯瞰の画はどのトイドローンでも撮れるというわけではありません。
レンズ・絞りなどその他機能
レンズは通常のものから120度の広角まであります。
価格帯は様々で広角である方が迫力のある映像が撮れるのでおすすめです。
絞りやシャッタースピードやISO感度などのカメラの設定は一切変更することができません。
一部別売りのカメラを搭載できるものがありますので、GoProなどを搭載し設定を変更することは可能です。
トイドローン(200g未満のドローン)【その他機能】
その他機能には操作を簡単にしてくれるものや、操縦が楽しくなる機能やこんな機能使うの?と思えるようなものまで様々です。
※メーカーによって名称は若干変わってきます。
操作の補助をする機能
大体のドローンに搭載されているのが「ヘッドレスモード」と「自動離陸/自動着陸」です(安価過ぎるものには搭載されていない場合があります)
ヘッドレスモードは機体がどこを向こうとも操縦者の視点で操作することができます。
(例:機体が左を向いているときに前進の操作をすると左側に動きますが、ヘッドレスモードでは機体の向きに関係なく前に進みます)
自動離陸/着陸は名前の通りボタン一つでその場で離陸・着陸をしてくれる機能です。
他には段階的にスピードの調整が出来る「スピード調整機能」
ジェスチャーでカメラの撮影やドローンの操作ができる「ジェスチャー機能」
GPSが搭載されていると機能は豊富で・・・
指定した場所に自動で帰還してくれる「オートリターン」
操縦者を自動で追尾してくれる「フォローミー」
モニター上のマップに航路を描きその通りに自動飛行してくれる「ウェイポイント」
対象物の周りを円を描くように飛行してくれる「サークルフライト」
などがあります。
操作を補助する以外の機能
大体のドローンに搭載されているのが「3Dフリップ」です(安価過ぎるものには搭載されていない場合があります)
3Dフリップはドローンが1回転する機能で、遊びで使用することがほとんどなのですが、アクロバティックな映像を撮りたいときにも使用します(ブレブレの映像ですけど・・・)
変わり種としてはモバイルバッテリーや懐中電灯として使用できたり、さらにはミニ扇風機になるものもあります。
【モバイルバッテリーや懐中電灯になるドローンHS161】

トイドローン(200g未満のドローン)の性能まとめ
トイドローンの域を超えているMavicMiniという機体を除けば、以上がトイドローン(200g未満のドローン)の性能です。
今はトイドローンで条件を満たすものが無くともドローンの進化はとても早いので、そのうちMavicMini以上のトイドローンが当たり前のように販売されるかもしれません。
※MavicMiniに関しては下記記事で詳しくご紹介しています。

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