マイクロドローンが無線の資格なしで飛ばせるようになる!?

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先日ドローン業界に新たな風が吹かせる良い情報が発表されましたね!

その情報はまだ確定という訳ではありませんが、確実にドローン業界に新たな風を吹かせるものなのでご紹介していきたいと思います。

 

無線の資格なしでマイクロドローンを操縦できる!?

その情報は総務省から発表されました。

総務省は普及が進むドローンについて、初心者でも簡単にドローンを操縦できるようにとある条件を緩和させようと方針を固めました

上記の通り「方針を固めました」なのでまだ確定ではありませんが、1月中旬には新たな指針を示す考えだそうです。

 

では緩和内容とはタイトルに書いてある通り【マイクロドローンを無線の資格なしで飛行できる】ことです。

今回はマイクロドローンとまとめさせて頂きましたが、要は5.8Ghz帯の電波を使用しているドローンを無線の資格なしで飛行できるということです。

 

ただ無条件で飛ばせるようになるという訳ではありませんの気を付けて下さい。

条件としては「有資格者が付き添うこと」で、総務省としては技術に慣れ親しんでもらい、将来的に資格を取得する人が増えて欲しいや、今後ドローン需要が増すことを見越し、ドローン操縦者を増やしたいという目的があるそうです。

 

マイクロドローンとは

上記でマイクロドローンという単語が出てきましたが、マイクロドローンとは特に細かく定義はないと思いますが、一般的にドローンレースなどで使用されているものなど小さなドローンの事を指します。

マイクロドローン

有名なのはTiny Whoop(タイニーフープ)という機体で、手のひらに収まるとても小型なサイズのドローンです。

 

ドローンレースで使用されているドローンは5インチと呼ばれる大きなものもありますが、こういったマイクロドローンが多く、通常の空撮用のドローンに比べスピードが出て、なかには100km/h以上でるものもあります。

その100km/hものスピードがでるもので映像の遅延があると・・

その遅れで判断を誤りレースでは命とりですし、重量が数十グラムで軽いと言っても100km/hもスピードが出ているものが人に衝突してしまうと・・・・

 

なので多くのレース用ドローン(マイクロドローン)には映像の遅延が少ない5.8Ghzの電波が使用されています。

しかしこの5.8Ghzの電波を使用するには無線の資格が必要なので、初心者が手を出しにくい世界でした。

それが有資格者の付き添いがあれば体験できるようになるというのは、とても凄いことです!

ただ発表された情報にも載っていたのですが、安全面の確保が課題ですね(;^_^A

マイクロドローンで空撮

マイクロドローンはレースをするだけのものではありません。

こんな風にプロの方が撮影として使用されています。

「オンナノコズ」のMV撮影で使用されており、ドローンならではの視点でとてもおもしろい映像です。

ただかなりの操縦技術が必要で、女の子の顔の横を通り抜けるのを少しでも操縦ミスしてしまうと、顔面直撃やプロペラで髪の毛を巻き込んでしまうという大惨事になってしまいます(>_<)

 

意外とすぐ上達して出来るだろうと思っている方は甘く見ない方がいいですよ!

私は空撮用の大きなドローン歴はぼちぼちある方で、目視内であればピンポイントに操作できますが、カメラ越しになると被写体との距離感覚がつかみづらくかなりの練習が必要です。

また機体が変わるとモニター越しの距離感も変わるので、撮影で使用するドローンでの練習が必須です。

 

無線の資格と電波法

mavic2-zoom

ドローンを飛ばすのに絶対無線の資格が必要なの?

いいえ、そうではありません。

 

上記で述べている通り5Ghz帯の電波を使しているものに限り資格が必要です。

一般的な空撮用のドローンには2.4Ghzの電波が使用されており、その場合は無線の資格は必要ありません。

では5Ghz帯の電波を使用する際はどんな資格が必要なのでしょうか。

 

それは「第四級アマチュア無線技士」もしくは「第三級陸上特殊無線技士」

この資格があればドローンでよく利用されている5.7~5.8Ghzの電波を使用することができます。

どちらの資格を取得してもいいのですが、上記2つ資格の違いですが簡単に述べてしまうと事業として使用できない(第四級アマチュア無線技士)事業として使用できる(第三級陸上特殊無線技士)です。

ちなみに5.7Ghz~5.8Ghz以外の5Ghz帯の電波を使用している海外製のドローンもありますが、日本では上空で使用できなかったり屋内のみだったりと、現実的に使用できるのは5.7Ghz~5.8Ghzのみとなります。

 

またどちらの資格も合格率は高いのですが、電波を使用する際に総務省に申請が必要となりますので、資格取得→申請で最短1ヵ月程度は掛かりますので、利用を考えている方はあらかじめ計画を立てておきましょう。

 

他に資格とは関係ありませんが日本では電波を発するものを使用する際には、技適マークというものを取得していなければなりません。

スマホやWi-Fiも電波を発するので技適マークを取得しており、本体のどこかにはこのマークが印字されています。

技適マーク

この技適マークを取得していないものを使用すると電波法違反となり「1年以下の懲役又は100万円以下の罰金」が科せられます。

しかもこの使用というのが電源を入れるだけでアウトなので、スマホで例えると電源は入れてネットやメールなど使用していなくても違法です。

まぁスマホなどで技適マークを取得していないというのはそうそうある事ではありませんが、ドローンに限っては海外製品が多く技適マークを取得していない事が多いので気を付けてください。

※ちょっと言葉足らずでコメントを頂きましたが、日本製品のスマホ(docomo・au・softbank)で技適マークが取得されていないという事はそうそうないでしょうが(というか正規店で購入すれば100%ありえないでしょう)、海外製のスマホを購入するとドローンと同じく技適マークが取得されていない事が多いです。

 

実際無線の資格が緩和されるとどうなる?

まずは単純にドローン人口が増加するでしょうね。

特にマイクロドローンを使用した空撮やレースを始める方が。

そして事業としてマイクロドローンの操縦体験やスクールや、5.7Ghzの電波を使用している産業用のドローンに特化したスクールが出来てくるのではないでしょうか。

まとめ

電波の規制が緩和されるのは嬉しいことですね(*^-^*)

いずれはドローンを飛ばすのに免許が必要になりそうですが、この規制緩和でドローン人口が増加して、ドローンによる事故が増えて変に規制が厳しくなったりしないですかね(;^_^A

コメント

  1. マサ より:

    >まぁスマホなどで技適マークを取得していないというのはそうそうある事ではありませんが

    アマゾン等でかなり売られているSIMフリーの海外スマホなんかはまず技適マークがありません。
    ドローンのモニターに大きな画面が使いたくて、安いタブレット探すと
    確実に中華タブレットに行きつきますが、ほとんど技適マークがありません。
    あっても偽装か、マークのみで番号が記載されていなかったりします。
    こういう商品に限って、レビューにに技適マークがちゃんと付いてて安心なんて書かれていたりします。
    技適マークを知っているのに番号が無いのに気が付かないのが不思議です。

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